茜町春彦パーソナルメディア

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鬼滅の刃、無限列車編のノベライズ版を読みました(ネタバレあり)

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読書感想:
映画も漫画も見ていませんが、ノベライズ版を流行に乗って買って仕舞いました.

ストーリーは、主人公が敵と戦って倒すと次の敵が現れて、また戦って・・・と云う感じのオーソドックスなものです.例を挙げるなら、ジョジョとかドラゴンボールとか、そう云う類ね.

で、鬼滅の刃で設定されている敵は、鬼なのですが、この鬼は何を表しているのか、ちょっと推測してみました.

そして、鬼は新自由主義者のメタファーである、との見解に至りました.

弱者を切り捨てて公的援助をしないのが、新自由主義者
社会的格差は自己責任であると言うのが、新自由主義者


だから鬼は、こう発言する.

(鬼の言葉、P167より引用)
・・・弱い人間が大嫌いだ.弱者を見ると虫唾が走る・・・
(引用終り)

(鬼の言葉、P175より引用)
・・・弱者に構うな・・・
(引用終り)


これに対して、主人公たちは公平な世の中を目指して、鬼と戦っているのだと思う.そのことを、杏寿郎の母親が代弁しているのだろう.

(母の言葉、P194~195より引用)
・・・生まれついて人よりも多くの才に恵まれた者は、その力を世のため人のために使わねばなりません.天から賜りし力で人を傷つけること、私腹を肥やすことは許されません・・・弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です・・・
(引用終り)

 

読んだ本の題名:劇場版 鬼滅の刃 無限列車編ノベライズ
原作:吾峠呼世晴
小説:矢島綾
脚本:ufotable
発行:集英社(2020年10月21日第1刷)