茜町春彦パーソナルメディア

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「読書ログ」第14回~第17回合併号

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白井聡著『国体論(集英社新書)』を少しづつ読み進めながら、感想文を投稿しています.この記事は第14回~第17回の合併号となります.

国体論:5章の1~5章の4

ちょっと引用します.
(P162)・・・「国体は護持されたのか否か」という問いの正解は、「そのいずれでもなく、いずれでもある」というものであろう.すなわち、フルモデルチェンジがなされた・・・フルモデルチェンジされた国体は、アメリカ(マッカーサー)を日本の天皇よりも構造的に上位に戴くかたちで形成されたと言える・・・さまざまな意味で、「あの戦争に負けてよかった」とは、多くの場面で語られてきた戦後の日本人の本音であるが、このような本来あり得ない言明が半ば常識化し得たのは、われわれが「新しい国体」を得たことによると考えるならば、合点がいく・・・
引用を終わります.

 

戦前の国家体制がどういうものだったかと云うと、元首で大元帥の天皇の下に政府と参謀本部と軍令部が置かれ、その下で国民と陸軍と海軍が統治されると云う体制でした.
図に描くと大体こんな感じになると思います.

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そして戦後、国家体制がどのように変ったのかと云うと、米軍の支配下に政府があり、その下で国民が統治されるというように変わりました.ただし、米軍の支配は象徴天皇の影にかくれて国民に気づかれないようになっています.
図に描くと大体こんな感じになると思います.

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これから先の未来に於いて、現政権が言うように「戦後レジームからの脱却」をしたら、国民主権の国家体制に移行するはずです.
図に描くとこんな感じでしょうか.

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(次回へ続く)