白井聡著『国体論(集英社新書)』を少しづつ読み進めながら、感想文を投稿しています.この記事は第25回から第28回の合併号となります.
国体論:8章の1~8章の4
第8章では、戦後日本が続ける対米隷属について論じています.
ちょっと引用します.
(P297)・・・日本が巨大な米軍基地を受け入れている理由も、歴史的に二転三転してきた.それは、始まりにおいては敗戦の端的な結果であったのが、「東西対立における日本防衛」へと転じ、日本への直接的な脅威という理由づけの説得力が薄れると「自由世界の防衛」へと転じた.そして、共産圏が消失すると「世界の警察」による「正義」の警察行為のためであるとされ、この「正義」も怪しくなってくると「中国の脅威」、「暴走北朝鮮の脅威」への抑止力であるとされるに至った.これらの二転三転は、これら言われてきたことすべてが真の理由ではないことを物語っている・・・そしてそのただひとつの結論とは、実に単純なことであり、日本は独立国ではなく、そうありたいという意志する持っておらず、かつそのような現状を否認している、という事実である・・・
引用を終わります.
政府は、戦争の火種を世界中にマッチポンプで撒いて歩いているアメリカから、米朝首脳会談で決めたからIAEA査察の費用を負担しろと言われて、即座に負担することを決めましたけど、まぁ、逆らえるはずもなく、「100%共に」の意味は「100%傀儡で」と云う事だと分かってはいますが、情けないと云うか、しょぼいと云うか・・・日本政府の方から先に言い出して費用の分担について主導権を握っていたのなら、まだマシなんですけど・・・言われてから考えるようじゃあねぇ・・・
負担する分は、思いやり予算から引くぐらいのことを言う根性を見せて貰いたいものですけどね・・・
ちょっと話がそれましたが、今回はここまでと致します.
(次回へ続く)