題名:東大教授が挑むAIに「善悪の判断」を教える方法
著者:鄭雄一(扶桑社新書、800円税別)
発行:2018年5月1日第1刷
文系度:高い
理系度:超低い
対象読者:ロボットと共生する社会に興味のある人、若しくは、ロボットの開発を考えている技術者
感想:
この本では、「将来、ロボットが人間社会で人間と共生するときに、そのロボットにどのような道徳を持たせるべきか」と云う問題に対するひとつの解答が提示されています.
まず、デカルト、カントやヘーゲルなどの思想を単純化しています.
そしてそこから、ロボットが守るべき道徳として「仲間らしくせよ」と云う基本原理を抽出しています.
これに基いて、人間と共生するロボットに搭載すべき道徳のアルゴリズムを示しています.プログラム自体は開発中のようです.
この本は、ロボットに興味のあるエンジニアにとって、ソフトウエアを開発するときに参考になるかも知れません.