題名:戸川純全歌詞解説集
著者:戸川純(株式会社Pヴァイン、2300円税別)
発行:2017年2月14日第2刷
マニアック度:高い
対象読者:戸川純のファンの人
感想:まぁ、そのぉ、兎も角、戸川純の見た目が好きなんです.
この本は、自伝と云うか、想い出話と云ったところでしょうか.
若しくは、創作論と云ったところです.
ちょっと引用してみます、
(P192)・・・そもそも私は唯一無二の存在でいたかったわけじゃない.気が付いたら一人になっていた、誰にも似ていないものになってしまっていた.でも、ヒト科としてみればなんとかなる.人類の中に、躓いたり傷ついたりした人もたくさんいたろうけど、乗り越えても来ただろう.偉人だけじゃなく、名もないヒト、民が、たくさん乗り越えてきた・・・絶望しても、虫のような本能ではなく、考えるヒトだから、頑張れたんじゃないか・・・虫でいるうちは諦念だったけど、ヒトになった時、希望が湧いた.人間であることを喜ぼうという気持ちが、自分に湧いたんです.でも、ここまできたらもう大丈夫かなって思った途端、怪我しちゃったんです・・・だけど、ヒトというものの大きな可能性に気づいたばかりなのだから、ここでそんな弱音を吐いてられないですね・・・
引用を終わります.