茜町春彦パーソナルメディア

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「読書ログ」

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今週のお題「読書の秋」その2

題名:ありきたりの狂気の物語
著者:チャールズ・ブコウスキーちくま文庫、900円税別)
発行:2017年9月10日第1刷
感想:エログロナンセンスで味付けしたサキの短編集と云った感じです.10ページほどの短編が34編収録されています.

一言で評せば、中身は無いが時間つぶしにはなる、もしくは、時間つぶしにはなるが中身は無い、です.

翻訳者が書いた後書きから、ちょっと引用してみます.

(P463)私はブコウスキーを読んで、こんなんでいいんならオレにも書ける、と思ってくれる読者があらわれることを期待している.どんどん書いて、どんな媒体でもいいから発表してくれることを心待ちにしている.こんなんでいいのである.日頃つかってる言葉をつかうだけでいい.漢字がわからなかったら平仮名で充分.むしろ辞書をひいて漢字をつかおうとすることのほうがみっともない.かんじんなのはこの日本社会に対して異議申し立てをしているかどうかということにある.もっといえば、異議申し立てをしつづける覚悟が作品から見えるかどうかということだ・・・