茜町春彦パーソナルメディア

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「読書ログ」

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題名:知ってはいけない
著者:矢部宏治(講談社現代新書、840円税別)
発行:2017年9月15日第5刷
感想:最近よく耳にする横田空域や日米合同委員会などについての解説書です.売れているのでしょう.増刷しています.あわてて購入しました.

・・・ちょっと引用してみます.
(P98)日米合同委員会の本質とは、占領時代から続く基地使用権や治外法権など、米軍が持つ巨大な特権を、どうすれば日本の国内法のもとでトラブルなく維持していくかの調整機関です.もともと占領中に旧安保条約の交渉をしている段階で、「日本国民の目にふれさせたくない取り決め」を、すべて密室で処理するために作られた「ブラックボックス」なのです.
(P130)「米軍機は、米軍住宅の上では絶対に低空飛行しない.それはアメリカの国内法がそうした危険な飛行を禁止していて、その規定が海外に於いても適用されているからだ」
・・・引用を終わります.

あとそれから、読んでいて、ひとつ疑問に思ったことがあります.P115に掲載してある英語の文書のことです.著者はこの文書を1959年12月3日に日米で合意した秘密文書と言っていますが、内容を読むと1960年1月19日にサインされた条約のことに言及しているので時間的に前後していて矛盾があると思いました.それに、この文書には何故か日付もサインもありません、なぜでしょう・・・