茜町春彦パーソナルメディア

投稿は不定期です.

読書感想

「読書ログ」第5~8回合併号

白井聡著『国体論(集英社新書)』を少しづつ読み進めながら、感想文を投稿しています.この記事は第5、6、7、8回の合併号となります. 国体論:2章の2、2章の3、2章の4、2章の5 ちょっと引用します.(P54)・・・象徴天皇を戴く制度が「国…

「読書ログ」第4回

白井聡著『国体論(集英社新書)』を少しづつ読み進めながら、感想文を投稿しています.この記事は第4回となります. 国体論:2章の1 ちょっと引用します.(P44)・・・ソヴィエト連邦という日米にとっての共通の敵がある限り、アメリカはアジアにお…

「読書ログ」第2回、第3回合併号

白井聡著『国体論(集英社新書)』を少しづつ読み進めながら、感想文を投稿しています.この記事は第2回、第3回の合併号として投稿します. 国体論:1章の2、1章の3 ちょっと引用します.(P38)・・・おそらくわれわれは、世界史上でも稀な、途轍…

「読書ログ」第1回

題名:国体論著者:白井聡(集英社新書、940円税別)発行:2018年4月22日第1刷対象読者:戦前戦後の国家体制に関心のある人 感想:第1回読み終わるのに、ちょっと時間がかかりそうなので、少しづつ読み進めながら分割して読書感想文を投稿してみたいと思い…

「読書ログ」

題名:マーティン・ルーサー・キング著者:黒崎真(岩波新書、820円税別)発行:2018年3月20日第1刷 非暴力度:高い対象読者:アメリカの公民権運動に興味のある人 感想:キング牧師が米国南部の黒人差別に反対して人権運動をしていたことは知っていました.…

「読書ログ」

題名:戸川純全歌詞解説集著者:戸川純(株式会社Pヴァイン、2300円税別)発行:2017年2月14日第2刷 マニアック度:高い 対象読者:戸川純のファンの人 感想:まぁ、そのぉ、兎も角、戸川純の見た目が好きなんです. この本は、自伝と云うか、想い出話と云…

「読書ログ」

題名:私物化される国家著者:中野晃一(角川新書、820円税別)発行:2018年2月10日初版 国民主権度:高い対象読者:現在の政治状況に危惧を抱いている人 感想:この本は、現在の政治状況を分かりやすく解説しています.平易な文体で書いてありますので読み…

「読書ログ」

題名:科学者と軍事研究著者:池内了(岩波新書、780円税別)発行:2017年12月20日第1刷 反戦度:高い対象読者:気付いたら戦時体制になっていたと云う事もあるかもと危惧する人 感想:第一章では、防衛装備庁が民間の研究者へお金を出して軍事研究を始めた…

「読書ログ」

題名:哲学的な何か、あと数学とか著者:飲茶(二見文庫、700円税別)発行:2018年2月28日初版(本書は2009年二見書房刊行の単行本を加筆修正して文庫化したものです) 数式使用度:低い対象読者:数学の歴史に興味のある人 感想:フェルマーの最終定理のワ…

「読書ログ」

題名:追及力著者:望月衣塑子、森ゆうこ(光文社新書、760円税別)発行:2018年1月20日初版第1刷 もりかけ追及度:高い対象読者:圧力や妨害があっても波風を立て続けることのできる人、若しくは、そういう人を応援する人 感想:官邸の発表を無批判に報道す…

「読書ログ」

題名:現代暗号入門著者:神永正博(ブルーバックス、980円税別)発行:2017年11月14日第2刷 難解度:中対象読者:高校レベルの数学知識で暗号の理論と技術の概略を学びたい人 感想:共通鍵暗号、ハッシュ関数、RSA暗号、楕円曲線暗号、サイドチャネルアタッ…

「読書ログ」若干ネタバレあり

題名:川添愛著者:自動人形の城(東京大学出版会、2200円税別)発行:2017年12月18日初版 言語学に関する知識度:高い対象読者:魔法使いとか王族とか出てくる童話が好きな人、若しくは、人工知能を搭載したロボットと意思疎通をはかるにはどのようにソフト…

「読書ログ」若干ネタバレあり

題名:86著者:安里アサト(電撃文庫、630円税別)発行:2017年3月5日再版差別反対度:高い対象読者:ライトノベルとかライト文芸の好きな人 感想:戦闘場面連続のSF戦争小説です.著者は戦闘メカが相当好きなようですが、テーマは差別反対と戦争反対であ…

「読書ログ」

題名:治安維持法と共謀罪著者:内田博文(岩波新書、840円税別)発行:2017年12月20日第1刷人権擁護度:高い対象読者:治安維持法の歴史的経緯に関心のある人、若しくは、共謀罪に危うさを感じている人 感想:通常の刑法は実際に犯罪を起こした犯罪者に対し…

「読書ログ」

題名:もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら 青のりMAX著者:神田桂一、菊池良(宝島社、980円税別)発行:2017年12月21日第1刷 読む必要度:低い一般教養度:低い哲学思想度:低い 対象読者:前作の『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を…

「読書ログ」

題名:明治維新150年を考える著者:一色清、姜尚中、赤坂憲雄、石川健治、井出英策、澤地久枝、高橋源一郎、行定勲(集英社新書、900円税別)発行:2017年11月22日第1刷 リベラル度:高い対象読者:民俗や格差是正や熊本地震や大統領制や体験を語り継ぐと…

「読書ログ」

題名:おそろしいビッグデータ 超類型化AI社会のリスク著者:山本龍彦(朝日新書、720円税別)発行:2017年11月30日第1刷 プライバシー尊重度:高い対象読者:AIがインターネット上の個人情報をプロファイリングすることに関心のある人 感想:AIによる…

「読書ログ」

題名:これからの日本、これからの教育著者:前川喜平、寺脇研(ちくま新書、860円税別)発行:2017年11月10日第1刷 加計問題追及度:高い自画自賛度:高い対象読者:教育行政に関心のある人 感想:著者2人による対談本です. ゆとり教育と高校無償化につい…

「読書ログ」

題名:映画の見方がわかる本 ブレードランナーの未来世紀著者:町山智浩(新潮文庫、670円税別)発行:2017年11月1日 粗筋説明度:高い雑学情報度:高い対象読者:映画マニア、若しくは、見ていないのに見たような気になりたい人 感想:ターミネーターとかプ…

「読書ログ」

題名:戦争と農業著者:藤原辰史(インターナショナル新書、720円税別)発行:2017年10月11日第1刷 反戦度:高い化学肥料使用度:低い微生物利用度:高い対象読者:戦争に反対で、食品の安全性に関心のある人 感想:この著者は、農業技術史が専門だそうです…

「読書ログ」若干ネタバレあり

題名:スチーム・ガール著者:エリザベス・ベア(創元SF文庫、1200円税別)発行:2017年10月20日初版 スチームパンク度:中くらい冒険活劇度:高いハッピーエンド度:内緒性表現:多少あります対象読者:軽い感じのSFが好きな人 感想:ミシン女 vs 手…

「読書ログ」

題名:国家の共謀著者:古賀茂明(角川新書、820円税別)発行:2017年11月10日初版 反安倍政権度:高い官僚制度改革度:高い対象読者:政治的にリベラルな人 感想:以前この著者が維新の会にいたことを覚えていますが、推測ですけど、どうやら袂を分かったよ…

「読書ログ」

題名:お話はよく伺っております著者:能町みね子(文春文庫、730円税別)発行:2017年11月10日第1刷感想:単行本の文庫化です.新規書き下ろしを含め、エッセイが70編ほど収録されています. その全てが、読む必要はないよねぇ、若しくは、読む必要は全く…

「読書ログ」

題名:日本の無戸籍者著者:井戸まさえ(岩波新書、840円税別)発行:2017年10月20日第1刷感想:本書は、無戸籍で生きる人たちの苦悩を事例を挙げて知らしめると共に、戸籍制度の問題点を明らかにしています.第1章から第6章まであります.この著者は、戸…

「読書ログ」

題名:この世に「宗教」は存在しない著者:白取春彦(ベスト新書、824円税別)発行:2017年10月20日初版第1刷感想:本書は序章と第一部と第二部に分かれています. 序章では宗教の定義と概要を示しています.第一部ではキリスト教、イスラム教、ユダヤ教、…

「読書ログ」ネタバレ若干あり

題名:プロパガンダゲーム著者:根本聡一郎(双葉文庫、657円税別)発行:2017年10月15日第1刷感想:電子書籍を文庫化したものです. ある広告代理店に就職を希望する8人の大学生の物語です.その広告代理店の最終選考では、RPGのような対戦型ゲームの勝…

「読書ログ」

題名:新聞記者著者:望月衣塑子(角川新書、800円税別)発行:2017年10月10日初版感想:この著者は自慢話をチョコチョコ挟み込んできますが、それも愛嬌のうちだと思えば、結構面白いエッセイだと思います. ちょっと引用してみます.(P108)一面に大…

「読書ログ」

題名:安倍政権とは何だったのか著者:適菜収(KKベストセラーズ、1300円税別)発行:2017年10月5日初版第1刷感想:第1章は書き下ろしです.他の章は去年から今年にかけて雑誌に発表されたものを収録しています.対象読者は、安倍政権に反対の立場をとる…

「読書ログ」

題名:核に縛られる日本著者:田井中雅人(角川新書、840円税別)発行:2017年10月10日初版感想:本書は、核兵器禁止条約交渉に日本が参加しない事や広島長崎に投下した原爆に対して米国人が思っている事や米国内の核兵器製造施設や実験場などの周辺住民が被…

「読書ログ」

今週のお題「読書の秋」その4題名:文章予測著者:石黒圭(角川ソフィア文庫、720円税別)発行:2017年9月25日初版感想:文章読本の一種であると思います.既刊の新書を文庫化したものです. ごく当たり前のことしか書いてないので、大人が読む必要はありま…