茜町春彦パーソナルメディア

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「読書ログ」

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題名:おそろしいビッグデータ 超類型化AI社会のリスク
著者:山本龍彦(朝日新書、720円税別)
発行:2017年11月30日第1刷

プライバシー尊重度:高い
対象読者:AIがインターネット上の個人情報をプロファイリングすることに関心のある人

感想:AIによるプロファイリングが、近未来に於いて人々の権利を侵害することになるだろう、と予測すると共にその対策を論じています.

ちょっと引用してみます.

(P194)・・・ビッグデータやAI.シンギュラリティ.なんかおかしい・・・私たちは、何か重要なものを失っているのではないか.筆者は、こう漠然と思っている人にたくさん出会ってきた.しかし、彼らは言葉をもっていなかった.だから、第4次産業革命とか、AIネットワーク化をもてはやし、こうした流れをぐんぐん推し進めようとする人たちから、「それは単なる心配性ですよ」と言われてしまうと、沈黙するほかなかった.そうかなぁ.自分は心配しすぎなのかなぁ、と.そうではない.ビッグデータやAIの活用によって、私たちが失うものはたくさんある・・・本書は、そうした人たちに「言葉」を与えるために書かれた.

引用を終わります.