茜町春彦パーソナルメディア

投稿は不定期です.

「読書ログ」

f:id:akanemachi:20171123114023j:plain

題名:戦争と農業
著者:藤原辰史(インターナショナル新書、720円税別)
発行:2017年10月11日第1刷

反戦度:高い
化学肥料使用度:低い
微生物利用度:高い
対象読者:戦争に反対で、食品の安全性に関心のある人

感想:この著者は、農業技術史が専門だそうです.

20世紀の農業を変えた4つの技術(トラクター、化学肥料、農薬、品種改良)について解説をしています.その中の3つの技術と戦争の関係(トラクターから戦車が、化学肥料から火薬が開発されて、農薬は毒ガスから転用された)についてもまた解説をしています.それから更に、政治や飽食や飢餓、食の問題について話は広がっていきます.

文章は平易で分かりやすいのですが、話が次々と広がり、纏まりがなく(自分のことは棚に上げますが)ちょっと読みづらかったです.内容的には好いと思いましたが、もう少し編集と云うか、文章構成を考えて頂きたかったです.