題名：新聞記者
著者：望月衣塑子（角川新書、800円税別）
発行：2017年10月10日初版
感想：この著者は自慢話をチョコチョコ挟み込んできますが、それも愛嬌のうちだと思えば、結構面白いエッセイだと思います．
ちょっと引用してみます．
（Ｐ１０８）一面に大きく打たれた見出しにまずおどろいた．朝日新聞が２０１７年２月９日付の朝刊で報じた調査報道によるスクープだ．「学校法人に大阪の国有地売却 価格非公表、近隣の１割か」・・・森友学園が「安倍晋三記念小学校」の名目で寄付を募っていたとの民進党の指摘に対し、答弁に立った安倍首相は寄付の件を「知らなかった」と断ったうえで、私立学校の認可や国有地の払い下げに関して、こう明言している．「私や妻が関係していたということになれば、総理大臣も国会議員も辞める」・・・
（Ｐ１５８）家に着いてからも、横になってからも、詩織さんのことが頭をぐるぐる回っていた．直前にインタビュー取材を行った文部科学省前事務次官の前川喜平さんと、詩織さんとがダブって見える．前川さんも内閣府を介した官邸の要望の前に教育行政が歪められたと憤り、顔と実名を公表したうえで告発会見に臨んでいる・・・見えざる敵に怯え、目の前にある問題を見て見ぬふりをするば、相手の思うつぼだ．前川さんや詩織さんがたった一人で闘おうとし、社会的に抹殺されるかもしれないリスクと背中合わせで疑惑を告発している．２人の勇気をだまって見ているだけでいいのか・・・
引用を終わります．
余談ですけど、昨日も言いましたが、もりかけ問題は終わっていませんよ．ミソギなんて意味不明です、理由になりませんよ．もりかけ問題は終わっていませんよ（二回言っちゃった）．
検事総長へ業務連絡：もりかけ問題を徹底解明するよう検察官を指揮してください．消費税増税で公務員のボーナスが増額されても、手を抜いちゃダメだよ．
