茜町春彦パーソナルメディア

投稿は不定期です.

母方の祖父と祖母のことをおじいちゃん、おばあちゃんと呼んでいました.

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今週のお題「私のおじいちゃん、おばあちゃん」

おじいちゃんは戦前、軍事工場に勤めていました.戦後、すぐに漁業権を取得して漁師になりました.シラスの取れるときはシラス漁をしていました.刺し網もしていたと思います.夏のあいだは浜で海水浴客相手の貸ボート屋をしていました.人出が多くて、浜が使えなくなるからです.ちなみにその軍事工場は民生品の製造メーカーに転換して、今もあります.

おばあちゃんはシラスを茹でたり干したり、貸ボートの台帳をつけたりしていました.子供の頃、泳ぎに浜に行くと浮き輪もゴムボートもタダで使い放題でした.

父方の祖母のことは、本家のおばあちゃんと呼んでいました.本家のおばあちゃんはいつもモンペをはいていました.モンペ姿以外見た覚えがありません.訊いたことはありませんが、モンペが好きだったのかな、分かりませんが.高校へ進学したときに本家のおばあちゃんから入学祝いだと云って、大型の漢和辞典をもらいました.結構重宝しました.それから本家とは四男だった父の生家のことです.もっとも本家を継いだのは五男の叔父なのですが.

父方の祖父は僕が生れる前に亡くなっていました.もちろん記憶はありませんが、写真を見た覚えもないのです.呼んだことがないので何と呼んだらいいのか分かりません、おじいちゃんでいいのでしょうか.父方の法事とかで、おじやおばと話をするときに祖父を何と呼ぶのかいつも迷います.今更おじいちゃんと、ちゃん付けもおかしいかなぁと思うのです.

当たり前のことだと思っていましたが、改めて考えてみれば、人生が始まる時に親が揃っていた上に祖父母が三人もいたことは、恵まれていたのだと思いました.