茜町春彦パーソナルメディア

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6話配信

『唄』
馬鹿騒ぎはソーダ水の泡 弾けて飛んで消えて行く
声を上げて 手を打ち鳴らせ
憂うつな鬼どもを 箱の中から叩き出せ
明るい夜はまだ続く 月よ、星を越えて行け
言いたい事が グラスの中で舞い踊る
胸の奥から笑い飛ばせ

『唄』
流れて流れて、水に淀むように、あの街にたどり着いたと聞きました
二人が暮らし始めたと聞いたのは、あれから二年が経った頃でした
もう色つきの酒に酔っても もう色つきの酒に酔っても

『唄』
歩いても止まっても何をしても
気持ちの震えが止まらない時は
酒を飲んで寝てしまおうか

『唄』
あんたが片手を振り振り近づいて来る
あたしは心を振り振り待っている
腕の辺りが、肩の辺りが、熱くなる
あんたとあたしは朝まで一緒
腰の辺りが、胸の辺りが、熱くなる
涙隠して、言葉隠して、あたしの体は熱くなる

『唄』
会いに来て、会いに来て、会いに来てよ
会いに来て、会いに来て、一目会いに来て
会いに来て、会いに来て、今夜は月夜だよ
会いに来て、会いに来て、今夜は月夜だよ
別れても、別れても、忘れられない
別れても、別れても、忘れ切れない
会いに来て、会いに来て、今夜は月夜だよ

『唄』
今日のおまえは涙もろい
遠いどこかへ行くつもりか
二度と会えない気がするよ