茜町春彦パーソナルメディア

投稿は不定期です.

「読書ログ」

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この本の対象読者:
戦前の特高警察や治安維持法などと戦後の公安警察破防法などに興味のある人.若しくは、現政権の積極的平和主義と称する海外派兵政策について怪しさを感じている人.

読書感想:
「積極的平和主義」と書いて「海外派兵」と読む.

自衛隊を軍隊にするなら、まず国家体制を共和制にしてから自衛軍を創設したいですけどねぇ・・・

尤も自衛軍の目的は、国家体制を守ることじゃなくて、国民を守ることです.僕的には国民の軍隊ならあってもいいかなぁ・・・

それから自衛軍が存在するなら在日米軍は撤退させますよ、当然です.

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君主制国家のままで自衛隊を軍隊にしたら、それは君主の威光をちらつかせながら国家の一大事とか何とか言って、大臣や官僚の都合で大企業経営者層の権益のために使われるだけじゃないですかねぇ、そんな気がします.

国民なんて蚊帳の外、国防軍なんて在日米軍のパシリですよ・・・

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「公共の精神」と書いて「七生報国」と読む.

大臣とか官僚とかに、国民と国家のどっちが大事なのか、と訊いたら、何て答えるかなぁ・・・

国民とは言いたくないだろうけど、国家と言うわけにもいかないだろうし・・・

とりあえず国民と言って置いて、いざとなったら緊急事態を宣言する・・・んー、どうでしょう・・・

ちょっと引用してみます.
(P256)・・・1930年代・40年代と現代が決定的に異なるのは、かつては大日本帝国が自らの意志と施策によって15年戦争を引き起こしたのに対して、現代日本日米安保条約の下、アメリカに追随し、従属する関係のなかに深く規定されていることです.その道は、政府・為政者層が選びとったものです.追随・従属性は、沖縄を筆頭とする日本各地の基地をめぐる諸問題、とりわけ日米地位協定の運用に鮮明にあらわれています・・・
引用を終わります.

読んだ本の題名:よみがえる戦時体制
著者:荻野富士夫(集英社新書、880円税別)
発行:2018年6月20日第1刷